2回目のブログになります。どうも、株式会社Coneの佐藤です。
やっぱりいいね。だれにも見つからないブログは。なにを書いてもいいんだから。思ったことを書くのが正解。情報が多少間違ってても自分のために書いてるんだからいいのよ。
さて、本題に参ろう。
今日は、AIによって剥き出しになった「作ることの価値」について、を書いていきたいなと思います。最近、AIの猛勢たるや華々しく。。
devinやら、codexやら、cursorやら、Claude Codeやら。。次から次へと素晴らしいAIプロダクトが世に放たれて、かつ諸君が日々アップデートされてる。
その恩恵もあって、弊社Coneでも自作で「制作案件管理ボード」や「プロダクト利用状況可視化ダッシュボード」などの社内アプリが次々と”非エンジニア(僕)”によって生み出されているのですが。
それでよく耳にするのが「AIによってデザイナーはもう要らない」だったり「エンジニアはオワコン」だったり。
果たしてこれは本当なのかな?を考えてみた日記となります。
まず、AIで作ってみたアプリについて
つくったで!すごいやろ!っていう目的ではないので、カンタンに紹介。
まずは、AIで作ってみたアプリ。弊社Coneは資料作成代行サービス「c-slide」を運営していて、ほとんど毎日企業さんから依頼が飛んできます。
それを営業担当がヒアリングをして、構成を作成して、デザイナーにトス。みたいな一般的な流れで進行していく。それが案件数が多くなってくると
- 「だれが何件進行していて今どんな状況なのかわかりづらくなる」という不明問題
- 「もう手一杯のデザイナーに依頼してしまって、再度別のデザイナーに依頼する」という効率問題
- 「顧客満足度・成果創出のために、デザイナーごとの得意領域を探して依頼する」という最適化問題
上記が、きつい。
なので、上記3点を解決するためにデザイナーボード(制作案件管理ツール)を制作しました。
【新規案件登録画面】

案件情報を登録すると、デザイナーの余力と制作実績から最適な順番で、アサインをレコメンド。Slackにデザイナーをメンションして依頼通知。却下された場合、次の候補に自動依頼通知。みたいな流れです。
過去担当していたクライアントから、リピートが発生した際などは、それを優先。
【制作案件一覧&スケジュール】

だれが何件進行していて、いつまでの納期かを一瞥できるボード。デザイナーごとに並び替えや、案件ステータスも判別可能。
という感じで、デザイナーも1クリックで意思表示できるし制作案件は得意領域に集中できる、営業担当の依頼工数も少なくなって、今はいい感じにワークしてます。
そら、本格的なSaaSとかに比べるとシンプルで、それ以外できない低機能ツールですが、僕たちの組織にとっては大きなインパクトでした。
だからこそ、エンジニアはオワコンなんてひどい言葉が流行るのも理解はできる。
次。
そして、AIで作成した資料について
文字情報を扱うAIなんだから、Codeを書くのはそらそうでしょ。と僕も思っていた節があります。じゃあ、デザインはどうなのか?
YouTubeコンテンツ(ゆーたらウェビナーみたいなもん)をつくる際に、必要になるセミナー資料をClaude Designで作ってみました。
前提、僕たちの資料デザインテンプレートとルールを、Claude Designに読み込ませてデザインシステムを作成(このデザインシステムとは、常に同じデザイン感で制作するためのフォーマットみたいなものです)しました。
それから、YouTubeでセミナーチックに話したい内容を、自社メディアから見つける→その記事をClaude Designに読み込ませて資料化してほしいとお願い。
すると、出力が以下。




遜色ない。僕たちConeの資料作成代行サービスc-slideで作成する資料のクオリティに比べると劣るものの、正直そのクオリティはどの会社でも求められるわけではないし、ここまでのビジュアライズができたら十分すぎるかなと思える品質です。
だから、たしかにデザイナーはもう要らないと吐き捨てられるのも、わかるぜ。
AIはデザイナーとエンジニアを代替するのか?
と、暴論に頷いてきましたけど、本当にそうなのか。
デザイナーもエンジニアももう必要ないのか?というと、いや、そんなことないよなぁというのが僕の思うところです。
たとえば、資料作成はAIですぐできる、について。
正直これは本当に無理。そもそも、資料のクオリティが上記レベルに達するまでに僕たちが作成した資料は5,000プロジェクト以上×最低でも20P程度なので、100,000枚は超える。
通常、資料作成代行サービスなんてニッチなサービスを展開していない限りは、こんな枚数の資料をつくることなんてないですよね。
ただ、このデザインシステムを僕たちが優しい気持ちで配布すればいいじゃないか!という意見が出てきてもおかしくない。というか次はそう考えるはず。
これがうまくいかないのよ。100,000枚の資料を作成するなかで、僕たちに培われた「ある程度正解のデザイン感」という名も無きセンスみたいなものが存在します。だから、生成されたアウトプットに対して違和感を覚えられるのはこれまでの蓄積がある者だけなんです。
成果を上げるアプトプットはどんなものなのか?という一定の知見がないと、生成されたものに対してフィードバックができない。だから、より良いものに昇華できなければ、成果を上げることもできない。
スポーツで考えると本当にわかりやすいんですが、
たとえば、メッシという最高の選手がいますよね。彼の走り方だったり、ボールの蹴り方だったり、いろんな研究がスポーツ科学として行われていて、それに準じたシューズも開発されていたりいなかったり。じゃあ、その「メッシ踏襲スバイク」を、A君が履いたらゴールを量産できるのか?
いや、もっとレベルを落としましょう。そのスパイクを履けば、メッシと同じボールの軌道でキックすることができるのか?
否。ですよね。
それはつまり、これまでに培ってきたゴールの嗅覚だったり、蹴り方が身に染み付いていて「ある程度正解のキック感」というものがメッシの中に存在しているから、で、僕たちはスパイクを履いたところでその正解を知らないから蹴り方の調整すらできない。
というように、なんだろうな、AIは各人がこれまで磨いてきたセンスをより活かすために・クオリティ高く再現するための道具なんですよ。
それを素人が、え〜い!おれもこれでメッシ〜!みたいに言ってるだけ。本当に惨めなピエロだな、と思うしかない。
いや、違う。ごめんなさいかなり感情が出てしまいました。そうじゃなくて、AIは「これまで蓄積してきたものがある人」にとって、最高の味方になります。だから、むしろデザイナー・エンジニアの味方なんですよ。と僕は、思います。
センスを蓄えた人が使う場合、自分で作るよりも早く、同じクオリティで、作れるようになる、ということです。要するに、「作るのにどれくらいの工数がかかるのか?その大変さ」に対しての価値がほとんどなくなってしまった、とも言い換えることができると思います。
AIが人間より速く文句も言わずに作れる、ようになってしまった、が故に、「作る」という工程の、時間・工数・大変さに対して、評価がほとんどなくなった(お金が払われなくなった)。
じゃあ、使いこなす側になったときに
じゃあ、「作る」時間や工数に価値がなくなった場合、「作る」何に価値が生まれだすのか。
おそらく「作り出した”成果”」になってくると、僕は思っています。
| お金が払われる対象(作る価値) | 必要なもの | |
|---|---|---|
| これまで | LPを制作した時間と納品物 | 専門的なスキル |
| これから | LPを制作して生まれた成果 | 成果を生み出すためのノウハウ |
たとえば、これまではLP制作ありがとうに対してお金が払われていた、けど、これからはLP改善したから問い合わせが増えたことに対してお金が払われるようになる。みたいなイメージ。
つまり、これまでプロセスを重視してきた者たちの時代。
この「プロセス」が何なのか、それは「起点→実行→結果→調整→成果」みたいな流れのこと。
AIを活用して「なにがしたいのか?」「どんなものが作りたいのか?」という起点がなければ意味がない。AIを活用するという手段が目的化してしまっている人が多い。
たとえば、AIを使えばLPやSaaSなんて一瞬で作れる!という主張。
そのLPとSaaS要りますか?要らなんじゃないですか?
そう。そもそもビジネス or 仕事は、
- 「課題を発見」し、
- その「原因を深堀り」して、
- その課題を解決するための「手段を探し」出して、
- 自社・自分の「制限の中でできること」に絞った
- 「解決策」を実施する
という流れで日々行われます。
【AIを活用して効率化する】というのは、③の「手段」でしかない。
AIを使うためには、「課題を発見」し、その「原因を深堀り」するステップが必要なわけです。要するに「起点」ですね。
SNS(まぁTwitterのビジネスユーザーのことね)では、この起点なしで、LPが作れる!バナーが一瞬!営業リストの作成が10分でおわる、など魔法が散見されますが、なんのための魔法なのかを理解していない見習いグリフィンドーラーしかいないんです。
まとめ
正直なところ、これまでプロセスを重視して、小さな成功体験を積み重ねてきた人・スキルを再現性高く保つためにドキュメントに保持したり、何度も繰り返して身につくまで実践してきた人、はそう多くないんじゃないかなぁと思います。(あれですよ、意識高い界隈ではなく、通常の社会で)
だからこそ、AIはまだまだ使いこなされない。と思います。
ので、これから頑張るぞって思うなら(僕も含めて)、プロセスを書き留めて、できるだけ自分をアップデートし続けること。なのかな、と思います。