仕事とプライベートの賞味期限

シゴト感想文 2023.05.01
佐藤 立樹
佐藤 立樹
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「暇と退屈の倫理学」という本を読んでから、自分のプライベートだったり自分の時間について考えることが増えました。

それもずっと仕事しかしてこなくてプライベートをないがしろにしてきたので、いざ時間がぽっと空いてしまうとなにをすればいいのかわからなくなったり、とそういうことが続いていたからです。

暇と退屈の倫理学にはまた言及するとして、そのプライベートを考えるにあたってもう1冊最近おもしろい本を読んだので共有します。

『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)』

タイトル通り、なんの資産も残すことなくゼロで死ねということです。現代人は特になんの意味もなくお金を溜め込みすぎている。だから、適切なときに適切なだけお金は使っていこうね、それが幸せに人生を終えるコツだよ。みたいなメッセージの本でした。

この本の中で特に印象に残った部分を紹介します。

・金
・時間
・健康(わかりやすいので体力とします)
基本的に、この3つが満足な状態の期間なんてない。

例えば、

10代〜20代は
・金…ない
・時間…ある
・体力…ある

みたいなケースが多い。ので、たくさん遊びはしますが、お金のかかるような遊びはできません。

20代〜30代は
・金…ある
・時間…ない
・体力…ある

ばりばり働くシーズン。なので、お金はある程度あって、体力もある。けど時間がないのでなかなか遊べない。

40代〜
・金…ある
・時間…ある
・体力…ない

会社の中での地位もあがってきて、部下もついてお金はあるし、時間にも余裕がある年齢。十分遊べるけど、体力がないので遊べるものは限られてくる。

こんな感じで、3つの要素がすべて満足な状態の人はなかなか少ないらしいのです(たしかにそう思える)

だからなんだという話なのですが。

20代〜30代は
・金…ある
・時間…ない
・体力…ある

僕らが差し掛かっているここ。この期間でしかできないことをしないといけない。時間がないのは当たり前だけど、体力の限界の時期に入ってきているということ。

もう少し年齢を重ねてしまうと、できる遊びが限られてきてしまう。サッカーが「体が動かない」海外旅行は「行きたいけど若い頃より楽しめる気がしない」などなど。

実は今しかできない遊びがたくさんある。それに気づかないまま仕事だけをしていると遊びの「賞味期限」を過ぎてしまう。

だから、仕事に邁進するだけはなくて「今しかできない遊び」を時間がないなか捻出して楽しむこと。

ここからは僕の持論ですが、「仕事」にも賞味期限があると思っています。40代になって「新規事業」はメンタル的にも胆力的にもかなりきつい。だから、今しかできない。全力で学んで、フルマックスで実行してスキルと経験値を高めていく。

でも、大切なのは時間のコントロール。と言い聞かせてどちらも全力で楽しむ。自分が少ないリソースをどのくらい何に投下していくのか、が楽しみになってきました。

それからもうひとつ。上記の時間と努力のコントロールがうまくいけば「どうせ給料は上がっていく」ので、貯金する必要がないということ。

今ちまちま5万円貯金するのではなく、5年後余裕で10万円貯金ができる。その方が幸福度は高くなる。だから「今」を「どう」生きるのかにフォーカスしたいなと思いました。

今週もおつかれさま!!

このブログを書いたメンバー
メンバーのプロフィール
佐藤 立樹
代表取締役 CEO
佐藤 立樹
2019年:立命館大学卒
2019年:株式会社Cone創業

小さなチームで大きな仕事をする最高の会社をつくる。